弦楽器フェアで「Bon Musica」という珍しい肩当てを見つけました。これは肩にあたる部分が大きく左に張り出していて肩の外側にまでかかる
ようになっているため、肩当てが右にずり落ちないというものです。また張り出した部分やそれ以外の部分も手で自由に
曲げることが出来るので、自分の体に合わせてフィットさせることが出来るという優れものです。首の長い僕は肩当てに
苦労するのですが、お店の方が僕を見て、「首長い方は肩当て苦労しますよね?これはそういう方におすすめですよ」と言われ、
図星でした(^_^;)。
以前、リトアニア出身のジュリアン・ラクリンさんというヴァイオリニストがこの変わった肩当てを使用しているのを見て、いろいろ
調べたところ、この「Bon Musica」だということが分かりました。でもBon Musicaは国内ではあまり出回っておらず、
海外では売られているものの現物を見ないで買う勇気がなく、ずっと気になっていました。今回、幸運にも現物を試すことが出来、
購入してみることにしました。
家に帰ってから早速ためしてみましたが、「自由に曲げることが出来る」というのは意外に曲者で、高さを変えようと思っても
いろいろな方法が出来てしまうので悩みました(^_^;)。でも1時間くらいいじくりまわしていたらなんとなく良さそうなポジションを
見つけることが出来ました。そして昨日、自分の楽器が手元に戻ってきて、使い慣れたルジェーリ型のあご当てと組み合わせると
もう抜群の安定感でした(^_^;)。安定しているというと楽器が固定されてしまうイメージがありますが、どこにも力をいれないで、
楽器をのせておけるという感じでしょうか。力がいらないのでとても右手も左手も楽になり、楽器の位置を自由にコントロール
出来る感じです。
この肩当て、結構気に入ったのですでに1年以上使い続けています。
ただ私の場合、この肩当ては肩にかかるカーブを利用して「肩当てに頼った構え方」になりがちで、そういう構えになると
楽器が安定しないので楽器をあごの力で挟もうとしてしまい、肩の筋肉を圧迫して非常に肩が疲れやすくなります。なので、時々
他の肩当てを試したり、肩当て無しで弾いたりして本来の正しい構えを見直すようにしています。鎖骨のすぐ下の胸骨付近に楽器をうまく
乗せるようにすると良いようです。
なお音についてですが、やはり重さがあるということもあって(92gくらいありました)、KUNのBRAVOやマッハワンと弾き比べると音の抜けが悪く、
こもりがちです。でも楽器を強く挟まなくても良いので(強く挟むと楽器の振動に影響が出て音がこもります)、実際の演奏では相殺されて(?)
音のこもりはあまり気にならないようです。
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